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2020年 年頭所感

  2020年01月06日

年頭所感

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年を振り返りますと、米中貿易摩擦の影響による世界経済の落ち込み、世界的な環境規制の強化による原材料の品薄や価格高騰などが進展し、我々印刷インキ業界にとって大変厳しい1年でありました。

経済環境に関しましては、緩やかながら回復していた景気は東京五輪開催による景気浮揚効果もひと段落し、消費税増税の影響で幾分の翳りは見えますが、まだ増加傾向にある訪日外国人によるインバウンドの継続や、関西大阪万博の開催への盛り上がりに期待したいと思います。

事業活動におきましては、旧来より続くメディアや消費の多様化による印刷需要の減少、業界内の競争激化により市場環境は依然として厳しいものではありましたが、経営計画にある通り海外展開の推進、高付加価値な新製品の市場投入、不採算製品からの撤退に加え、販売価格の改定、生産性向上の為の投資を積極的に推進し、目標には及ばないもののほぼ計画通りの増収を達成する事ができました。これもひとえにお客様をはじめとし、お取引先様や従業員の皆さまのお陰と心より御礼申し上げます。
しかしながら、依然として続く原材料価格の高騰に加え、輸送費やエネルギーコストは高値で推移しており本年も生産性を高めつつも販売価格の改定を推進せねばなりません。

久保井インキ株式会社の2020年は国連で決議された持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みを大きく進めながら、特に環境対応と社会性を追い求めた製品づくりを行う中小企業として、従来からの香り印刷事業、シールラベル印刷業界向けUVインキ事業、特殊機能性インキ事業、同業社向け製品事業に加え、新たにメディア事業を立ち上げ、今まで以上に変化に対応し、多様化する日本国内で生き残り、顧客満足を追求して参ります。

2025年の関西大阪万博まであと5年です。昨年、私たち久保井インキは万博に参画すると宣言致しました。本年も全社員一丸となってこの夢を追いかけ続けたいと思います。

久保井インキ株式会社は、本年も皆様の良きビジネスパートナーとして、社会、お客さまの発展に貢献していきます。

 

2020年1月6日
久保井インキ株式会社
代表取締役社長 久保井伸輔

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