ニュースニュース

UVインキ、金・銀インキ、特殊インキの久保井インキTOP  > ニュース一覧 > メディア掲載情報 > 朝日新聞の「高田ほのかの原点を詠む」に弊社代表が登場しました

朝日新聞の「高田ほのかの原点を詠む」に弊社代表が登場しました

  2021年12月28日

朝日新聞DIGITALに連載中の、詩人 高田ほのかさんによる「高田ほのかの原点を詠む」に、弊社代表が登場し、短歌を詠って頂きましたので、お知らせ致します。

高田ほのかの原点を詠む

関西は世界で活躍する企業を多く生み出してきました。そこには起業や成長に向けて乗り越えてきた努力や苦労があります。歌人の高田ほのかさんが、それらの企業の「原点」を詠みます。

(原点を詠む)小さなことへの挑戦 インキに込めたこだわり

歌人・高田ほのかさんが詠む久保井インキの原点とは

 久保井伸輔社長は創業家の3代目だ。幼いころ、その自宅は会社の事務所と同じ建屋にあった。ドアを開けるとたばことコピー機のまじったにおいがして、従業員のおばちゃんがおはよーといってくれた。物心ついたころから、「久保井インキ」は久保井社長の生活の中にあった。

 久保井インキのメイン事業のひとつに、示温インキ(独自の技術により開発された、特定の温度帯で可逆的に変色を繰り返すサーモクロミックインキ)の技術開発がある。

 その技術が生まれたきっかけは愛知県刈谷市の印刷会社にある。平成10年ころ、久保井社長は当時の技術部長とともに大阪から毎月新幹線でその会社に通い続けた。「はじめのころは行くたんびに色が薄いだの、これが直っていないだのと怒られて。毎月往復ビンタされにいくような感じでした」

 久保井インキはその細かい要求一つひとつに根気よく応え続け、5年がかりでインキを開発。「これは見本なんですが」と久保井社長が指でこすると、印刷された赤い薔薇(ばら)の色が消えた。その技術力は高く、現在、住民票と印鑑証明の3分の1に使用されているという。「このときに鍛えていただいたおかげで、示温インキはアジア諸国を中心として世界中に出荷されています。今でも新幹線で東京から大阪に帰るときなんかは、三河安城を通過しました~とアナウンスが流れると窓から会社のある方角を見てしまいますね。あの人たちどうしてはるかなあ、機械はちゃんと動いてるやろうかと」。開発から20年以上経った今も感謝の気持ちを忘れず、繫(つな)がりを大切にしているのだ。

 久保井社長はいう。「私は小さなことにこそ、挑戦していきたいんです。大きなことへの挑戦は誰だってやれる。小さなことへの挑戦というのは面倒くさくて忍耐力がいるからなかなかやる人がいない。でも、私はできないは大嫌い。どんなに困難なことも、とことんまで貫く。示温インキも小さなことを粗末にせずチャレンジしてきたから生まれた技術だと思っています」

 久保井インキはこれからもあえて小さなことにチャレンジしながら、インキの新たな価値を創造し続けてゆく。

謄本に描かれた薔薇をあたためて色あたらしく始まる朝よ

千年先に残せる関西の財産に

 短歌は1300年以上前から絶えず詠み続けられている日本の伝統文学です。日本語が一番美しく輝く五七調のリズムは、長い時間を生き抜いてきた強さを持っています。歌を詠むことは、自分を見つめ直したり、励まし合ったりすることのできる機会となり、コロナ禍で多くの人たちの関心を集めています。

 関西は世界で活躍する企業を多く生み出してきましたが、そこには起業や成長に向けて乗り越えてきた努力や苦労があります。歌人の高田ほのかさんは数珠つなぎで紹介を受けた様々な経営者に企業の「原点」を取材し、短歌にしてきました。それを発信することで、「コロナ禍に生きる関西の人たちや将来起業しようとしている若者たちの活力にしたい。千年先に残せる関西の財産にできれば」と話しています。

高田ほのか

関西学院大学文学部心理学科卒
未来短歌会所属 現代歌人集会会員 
テレビ大阪放送審議会委員

小学生の頃、少女マンガのモノローグに惹かれ2009年より短歌の創作を開始
現代歌人協会主催の全国短歌大会選者賞
角川全国短歌大賞「与謝野晶子短歌文学賞姉妹賞」他、受賞歴多数

産経新聞のカルチャー倶楽部や朝日カルチャーセンターなど4校の講師
株式会社ボルテージのアプリ『天下統一恋の乱Love Ballad』へ短歌16首を制作・提供
同志社女子大学、京都文教大学、パナソニック、パナソニックのエイジフリー、ダスキン、梅田の蔦屋書店、大阪市立中央図書館、
京都国際マンガミュージアムなどに招かれ短歌の講演や講義を行い、その魅力を10,000人以上の参加者に伝えている

『ライナスの毛布』(書肆侃侃房)
ドイツ人作家マティアス・ポリティキ著『アサヒ・ブルース』(松本工房)の短歌を翻案
丸5年をかけて天神橋筋の店主100人の話を聞き、店主の想いを100首の短歌に詠んだ『100首の短歌で発見!天神橋筋の店 ええとこここやで』が文化庁の協力名義の承認を受ける
『はじめての短歌』(メイツ出版)監修

五大全国紙、NHKの「ニュースほっと関西」「おはよう日本」、朝日放送テレビ「おはよう朝日」など多くのメディアで短歌の裾野を広げる活動が取り上げられ、共感を呼んでいる

制作著作:朝日新聞/高田ほのか

https://www.asahi.com/rensai/list.html?id=626

月次アーカイブ