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大阪・関西万博のアート作品「記憶の年輪」の魅力

  2025年05月08日

弊社の大阪・関西万博の出展のメインは2つあり、1つは「香りとアートで健康と癒し!」をテーマとした作品です。

今回のこのアート作品の説明をさせて頂きます。

EXPO2025 大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン
展示作品「記憶の年輪」 デザインステートメント

■作品名「記憶の年輪」

動植物とヒトをモチーフに描いた作品「記憶の年輪」。
これらの動植物は絶滅の危機に瀕している絶滅危惧種です。
 
香りによって関連する記憶や感情が呼び起こされる現象である「プルースト効果」からネーミングされた、香りの印刷「プルースト」の技術によってそれらのモチーフを擦ることで香りを楽しむ体験をしな
がら、絶滅危惧種の動植物が現在おかれている状況を知り、その存在を忘れず、いつまでも私たちが“記憶”に留めて守り続けることを願って作成しました。
描かれている動植物はほんの一部ですが、知るきっかけになればと思い、子どもから大人まで誰もが知るポピュラーな種から珍しい固有種などを取り上げています。
 
また、それらを“年輪”のように層になるよう表現しています。
一般的にいわれる年輪は、木の幹の横断面に見られる同心円状に現れる模様のことをさし、1 年間の成長によって形成されたもので、木の年齢や成長条件を読み取るための手がかりに用いられます。
そのほかにも、年輪には「人生の年輪」という表現があります。
これは人生の成長や経験、年月を重ねて成長していく過程であり、その成長の軌跡を表す言葉です。
そのようなことから、記憶に残る手がかりになるよう「記憶の年輪」と名付けました。
外側から海洋・水辺に棲む生きもの、鳥類、植物・陸に棲む生きもの、そして中央には未来を担う世界の子どもたち。
笑顔で手を繋ぎ、ここでも輪を表現。手を取り合って未来の地球を守る様子を描いています。

登場するキャラクターのご紹介

海洋・水辺に棲む生きもの 鳥類 植物・陸に棲む生きもの
1 ジンベエザメ 6 ラッコ 10 ガラパゴスアホウドリ 14 チンパンジー 19 ゴバンノアシ
2 ジュゴン 7 アメリカワニ 11 コウノトリ 15 イヌノフグリ 20 シロサイ
3 ミナミウミカワウソ 8 ヨゴレ 12 クロツラヘラサギ 16 ホッキョクグマ 21 ローズウッド
4 オサガメ 9 キタオットセイ 13 ケープシロカツオドリ 17 カザリシタ 22 コアラ
5 イワトビペンギン     18 ジャイアントパンダ 23 キキョウ

「記憶の年輪」に施された加工

本作品には、ラベンダー等、幾つかの香り印刷を施すことにより、見る人に「癒し」と「健康」をお届けすることを期待しています。

ラベンダーのリラックス作用は、アロマテラピーで利用されることから、知っている人も多いでしょう。
日本アロマ環境協会の実験では、ストレスが緩和される結果が得られています。

実験では、無臭状態からストレス負荷を計測してラベンダーのアロマを漂わせたところ、リラックスの指標となるα波が上昇した結果となりました。心理カウンセリングでも活用されており、ラベンダーのリラックス作用は根拠に基づいた効果があります。

引用:https://proust.jp/blog/column/lavender-scent/#i-4

更に

本作品にはラベンダーだけではなく、鳥取大学が開発した認知機能の改善が期待できる特殊なアロマを使用した香り印刷を施しており、当社ではこれを「プルースト加工」と呼んでいます。

癒しやリラックスが期待できる香りと、認知機能の改善が期待できる特殊な香りの2つの香りを印刷した「記憶の年輪」は、

  • 眺めて癒され
  • 触れて刺激を感じ
  • 香りを感じてリラックスと癒しを感じ
  • 特殊な香料の効果で認知機能の改善が期待できる

そんな機能を持った印刷物です。

一般的な印刷物は、メディアとしての役割や、包装材や緩衝材としての役割を終えると廃棄されることが当たり前でした。

久保井インキが考える未来の印刷は、見た人を魅了し、触れて、嗅いで、健康にまで寄与し、すぐに捨てられるものじゃなく、部屋に飾ったり、大切に持っていて欲しい。
30年後の未来は、そんな印刷物で溢れていたら良いな!

そんな想いが詰まったポスターです。

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