| |
 |
|
お気に入りの俳優のポスターやカレンダーを部屋に貼っていたら、いつの間にか青い顔に替わっていた事や、本棚から辞書を取り出したら背見出しだけ色が褪せていた。皆さんはこんな経験をお持ちではないでしょうか?これは、ポスター、カレンダー、辞書の印刷に使われるインキの「色あせ」が原因となっているケースが多く、色あせと一言で言っても原因は様々です。紫外線によるもの、熱によるもの、水やアルコール、酸やアルカリによる影響などがあります。
我々インキメーカーではこのような様々な色あせの原因に対応したインキとして「耐光インキ」や「耐候インキ」と銘打った製品をを作っています。「耐光」と「耐候」はどう違うか。今回はちょっと難しいテーマについてお答えします。
耐光インキとは色あせの様々な原因の中で最も多く取り上げられる「紫外線」に耐える力を強化したインキの事で、通常のインキであれば1ヶ月も経てば色あせていたと思われるような印刷物でも、耐光インキを使えば半年や1年経っても何とも無いなんて事もあります。改良のポイントはインキの成分の中でも最も重要な役割を果たし、色の元になる「顔料」です。一般的な顔料を紫外線に強い顔料に置き換えれば耐光インキになり、蛍光灯や太陽光に含まれる紫外線の影響を最小限に抑える事が出来ます。
耐光インキにも幾つかのランクがあり、弊社では5段階評価で耐光性が4以上になる物を耐光インキと呼んでいます。
我々インキメーカーが製品を開発する場合は耐光性以外にも様々な規格があり、耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性等のデータを収集、分析します。例えば、紫外線や熱には強い顔料を使って製品を作っても、印刷されたインキの皮膜その物は水や溶剤に溶けてしまうこともありますし、先ほど説明した耐光性の強い顔料の持つ一般的な特性として、その他の諸適性も強い事が多いのですが、特定の条件下では極端に耐性が落ちることもあります。それらの不安定要素を可能な限り排除したインキが「耐性インキ」と呼ばれています。
具体的な例を挙げると、弊社の一般的な紅の耐光性は5段階評価で”3〜4”、耐水性は”5”ですから、比較的諸耐性が強い製品です。しかし、水が付着した状態で紫外線を浴びてしまった場合の評価は従前の5段階評価では最低ランクの”1”になってしまいます。
これは、紅の顔料が加水分解と呼ばれる現象を起こしてしまった場合ですが、このケース以外でも耐光性の強い顔料が特定条件下で色あせが起きてしまう事は有ります。
こういった予期せぬ色あせを未然に防ぐ事は難しいですが、想定される条件以上に強い耐性を持ったインキであれば極力色あせを防ぐことが出来ます。こういった事例から産まれた、様々な耐性を併せ持つ製品が「耐候インキ」と呼ばれており、弊社では特別に「超耐光」という呼称で製品化しています。
現在、「耐光インキ」や「耐候インキ」は主として屋外用ポスター、家電や自動車関係のシールラベル、薬品・化粧品パッケージに使用されていますが、これら以外にも様々なシーンで活躍しています。
皆様が普段何気なく使っている物にも必ず「耐光インキ」や「耐候インキ」は使われています。何かでお気づきになったら是非このページを思い出して下さい。
|
|
もどる
Copyright(C) 2005 KUBOI-INK Co.,Ltd. All Rights Reserved.
|